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台東区立書道博物館 企画展 中村不折コレクション
Calligraphy Muswum
会場 東京都台東区立 書道博物館
会期 2009年5月2日(土)~2009年7月26日(日)
【展覧会概要】
「龍門二十品」とは、中国三大石窟の一つとして知られる龍門石窟内に刻された数ある造像記の中から、特に書法の優れている二十種を選んだものです。龍門石窟は、河南省洛陽から南へ14キロ下った、伊水と呼ばれる川の両岸にあります。龍門石窟の造営は、仏教の興隆と保護を目指すべく北魏次代の皇帝達のは発掘によって国家事業として始められ、唐時代の中頃に至るまで続けられました。
龍門石窟には大小合わせて二千以上の洞窟があり、これら洞窟内部の壁には、多くの仏像と、その造仏の由来や願文を記した造像記がすき間なくびっしりと刻されています。その中でも最も早い時期に開鑿(かいさく)された古陽洞に「龍門二十品」の多くがあります。
「龍門二十品」は、北魏時代の楷書の力強さを最大限に表現したものとしてよく知られており、書としての価値は非常に高いものがあります。また、書道博物館の創設者である中村不折が、書道研究を志す契機となった清国滞在に際して入手した拓本でもあり、その後の中村不折の理論と実践に大きな影響を与えました。したがって書道史上の価値はいうまでもありませんが、この「龍門二十品」は、同時に書道博物館コレクションの出発点として、また中村不折自信の書作品における原点として大変意義ある資料といえます。
当時、中村不折が蒐集(しゅうしゅう)した「龍門二十品」の内容は、現在と若干異なることも興味深い点です。
「龍門二十品」という呼称が広く知られるようになったのは、清末〜中華民国時代の学者・康有為(こうゆうい)が著した書論「広芸舟双楫」(こうげいしゅうそうしゅう)[清・光緒15年・1889年]においてです。
康有為の二十品のには「優填王造像記」(うてんおうぞうぞうき)が入っており、中村不折のコレクションも同一の内容になっています。
中村不折は当時のベストセラーである「広芸舟双楫」(こうげいしゅうそうしゅう)を熟読し、最新の清朝書学を知り得る書物から、大きな影響を受けたであろうことは、大正3年(1914)に井上霊山とともに「広芸舟双楫」(こうげいしゅうそうしゅう)を翻訳し、「六朝書道論」として上梓していることからも窺えます。
中村不折が「広芸舟双楫」(こうげいしゅうそうしゅう)の二十品目録に準じたのは、むしろ当然かも知れません。今日ではこれを二十品から省いて、かわりに「馬振拝造像記(ばしんばいぞうぞうき)」を入れるのが一般的になっていますが、中村不折コレクションの「龍門二十品」は、「優填王造像記(うてんおうぞうぞうき)」を入れた康有為バージョンのままで伝わっています。
明治28年(1895)に中村不折が清国へ渡った際、最初に出会った拓本が「龍門二十品」の拓本であり、その後4年間のフランス留学時代に毎晩手習いしたものも「龍門二十品」の拓本でした。
今回の企画展は中村不折がこよなく愛した「龍門二十品」の野趣あふれる楷書の魅力が感じられる企画展でもあります。
■主な出品作品
始平公造像記 北魏 太和22年(498)
牛けつ造像記 北巍 太和19年(495)
賀蘭汗造像記 北魏 景明 3年(502)
広川王祖母太妃候造像記 北魏 景明 4年(503)
北海王国太妃高造像記 北巍
■ギャラリートーク
第1回 6月28日(日)10時〜
第2回 6月28日(日)13時30分〜
【定員】
事前申込制で各回20名(希望者多数の場合は抽選)
【申込み】
管制往復はがきの「往信用裏面」に、郵便番号、住所、氏名(ふりがな)、電話番号、年齢、希望日時を、「返信用表面」に郵便番号、住所、氏名を明記して下記までお申し込みください。
はがき1通につき、1名の申込みとなります。聴講無料。ただし入館料は必要です。
【申込先】
〒110−0003 東京都台東区根岸2−10−4 台東区立書道博物館 ギャラリートーク係まで
【申込締切り】
第1回、2回とも6月17日(水)必着
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『龍門二十品』展 チラシ
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