本会副理事長・内藤望山先生による講習「信山流の技法を解明する」が5月17日(日)14:00〜16:20・武蔵野市スイングホールで開催されました。
書象会会員必修の講座・第三弾である今回の講習会では、上條信山先生の執筆法について内藤先生により映像を交えながら詳しく解説が行われました。
【講演内容】 書道講習会「信山流の技法を解明する」
講師 本会副理事長 内藤望山先生
講演概要
・はじめに 「永字八法」にみる「信山流書例」
1 信山流基礎知識
(1)執筆法 解説 段玉裁(清)「述筆法」解説・実演
(2)運筆法(腕法)解説 撥鐙法解説・実演
(3)指法 解説 捻筆の実演・作品解説・宮島詠士「書道之妙訣」解説
(4)用筆法 解説 逆筆蔵筆実演・作品解説・孫過庭「書譜」の一文解説
2 信山流基本点画
(1)横画 解説 横画の用筆法についての詳細解説・起筆部解説・実演
(2)縦画 解説 縦画の用筆法についての運筆法の詳細解説・実演
(3)左払い 解説 左払いの用筆法解説・捻筆の実演
(4)はね 解説 はねの用筆法の詳細解説・捻筆の実演
(5)点 解説 点の多彩な表現の解説・捻筆各種解説・実演
(6)折れ 解説 折れの運筆の詳細解説・外方内円のリズム・運筆と離筆と弾力の解説
(7)はねぼう解説 入筆・運筆リズム・捻筆・筆意の実演と詳細解説
(8)右払い 解説 運筆法・直筆・中鋒、「蚕頭燕尾」の実演と詳細解説
3 書造形の基本原理
上條信山先生が提唱され体系づけられた「文字を美しく書くための書造形の原理」詳細解説
(1)水平の原理 上條信山先生作品による書造形の原理の詳細解説
(2)垂直の原理 ;
(3)平行の原理 ;
(4)等分割の原理 ;
(5)中心線一貫の原理 ;
(6)双曲(背勢・向勢)の原理 ;
(7)左右相称の原理 ;
(8)漸増の原理 ;
4 信山流の演出法
(1)少字数作品の書き方 縦書き・横書きの作品例の詳細解説
(2)多字数作品 詩句・文章の選び方、書き出し、中心部、文末など作品例の詳細解説
(3)文字構成 背景となる古典の特色の効果についての詳細解説・実演
(4)見せ場の設定
(5)含墨のセオリー・飛沫の効果
(6)軽快な線の表現
(7)雄渾・重厚な線表現
(8)書象カラーとは
ご説明のあと内藤先生による席上揮毫:「刻象」(縦書き・横書きの表現)が行われました。
5 まとめ
内藤先生による今回の講習会の主旨要点・参加者への励ましなど、盛大な拍手で講演会は無事終了しました。
【会場展示の上條信山先生の書作品について】
今回の講演会会場内には内藤望山先生がお持ちの上條信山先生揮毫の折帖5種が展示され、露鋒の表現折帖・信山流の書表現折帖・行書臨書折帖・仮名単体折帖・仮名連綿折帖など、上條先生の書表現のすばらし肉筆を直に鑑賞することができました。

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